快適な睡眠に誘うマニュアル!

足が暖まるとすぐ眠くなるのは本当?

足が暖まるとすぐ眠くなるのは本当?

足が暖まるとすぐに眠くなることは、多くの人が経験する現象であり、これは実際にさまざまな生理学的な理由によるものです。

この現象は主に体温の調整血行、そして自律神経の働きとの関連性が強いです。

足が暖まるとすぐ眠くなるのは本当?

体温と睡眠の関係

人間の体は、睡眠に入る前に特定の体温の変化を経験します。最も基本的な考え方は、私たちの体温が下がることが眠気を引き起こす要因の一つであるということです。

深部体温が低下すると、体はリラックス状態になり、眠りに入りやすくなります。この過程で、手足が温まることによって、深部体温が効率的に放散されるのです。

足が温まる理由

足が温まると、血流が良くなり、体全体がリラックスします。この時、手足の表面温度が上昇することで、熱が体から放散されやすくなります

その結果、内部の深部体温が下がり、身体は自然と眠る準備を始めます。

冬にこたつで足を温めていると眠くなりますが、その後ずっと足を入れたままでは、足先が持続的に温められるために、放散作用が阻害されます

結果として深部体温が低下せずかえって眠りが浅くなり、中途覚醒の要因となります

自律神経の役割

自律神経は、私たちの身体の無意識的な機能を制御しています。この神経系には、交感神経と副交感神経という二つの部分があり、睡眠や覚醒の状態に応じて異なる働きをします。

疲れたとき、またはリラックスしているときは、副交感神経が優位となり、心拍数や血圧が下がり、眠気を感じやすくなります。

足を温めると、特にリラックス効果が強まり、交感神経の働きが抑制されることで副交感神経が優位になりやすく、眠気を引き起こす要因となります。

暖かさの生理学的効果

温かさは、セロトニンやメラトニンといった睡眠ホルモンの分泌にも影響を与えることがわかっています。足が暖かいと、血流中のこれらのホルモンが増加し、さらに睡眠を促進します。

また、手→足への血流の増加は、身体のポジティブなフィードバックシステムを活性化させ、よりリラックスした状態に導いてくれます。

習慣と睡眠の質

特に寒い季節や寝る前にリラックスしたい時に足を温める習慣は、快適な睡眠をもたらすとされています。

例えば、足を温めるために湯たんぽを使ったり、温かいお風呂に入ったりすることは、眠りに入りやすさを高める効果があります。

具体的な方法

足を温めるために役立つ具体的な方法として以下があります。

1. 湯たんぽを使用

寝る前に足元に湯たんぽを置くことで温める。

2. 入浴

寝る1時間前に温かいお風呂に入ることで体全体を温める。

3. レッグウォーマーの着用

冷えやすい足首を温めるために、レッグウォーマーを利用する。

4. 温かい飲み物

カフェインレスのホットドリンクを飲むことで体温を上げる。相手の体温を気遣ってこれらの方法を取り入れることで、個々の睡眠の質を向上させることができます。

まとめ

足が温まることによって眠くなる現象は多くのメカニズムに基づいています。

体温の管理、自律神経の働き、ホルモンの分泌といった要素が絡み合い、身体がリラックス状態に入ることで、自然と眠気を誘います。

このような理解を持つことで、より良い睡眠環境を整える手助けとなるでしょう。

最後に

子供がまだ生まれて数ヶ月の頃、足を触って暖かかったらもう眠い証拠と肌で感じていました。

大人でも足の暖かさは睡眠と関係があると思い、今回調べました。

冬場に自分の足を温めるため靴下を2枚履いたり、ふくらはぎ用のサポーターを履いたり、湯船に浸かることは毎年行いますね。

お風呂上がりに、足のツボ押しをするとキモチイイです。

ただすぐに眠れるかどうかは、日によって違う気がします。

以上、ご参考になれば幸いです。

参考資料

「眠りの技法」著 山本恵一(快眠アドバイザー)pp36〜37

ライター紹介Writer introduction

薬剤師マイケル

病院薬剤師25年、薬局・派遣薬剤師・ドラックストア薬剤師10年超、合計35店舗以上で働いた波乱万丈・流浪薬剤師 mykel(マイケル)です。中年薬剤師が知識・経験を語り、夢と希望と癒しをお届けします!(昔はチェリストでした)

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